アメリカ・インディアンや大洋州原住民の民話。
素朴なものが多いが、それだけに従来の昔話を読みなれた人にとっては、思いがけない発想や急転回があり、楽しいおどろきが多い。
ヨーロッパ人による蒐集や研究の厚さにもおどろくほかない。
青森発上り急行「津軽」は別名“出稼ぎ列車”と呼ばれる。
午前六時、冬の農閑期に働きに出た男たちを乗せ、定刻に上野に着いた列車から、男の絞殺死体が発見された。
湯沢出身の男が、なぜこの列車に乗っていたのか? 建設現場から、次々と姿を消してゆく出稼ぎ労働者たち。
安否を気づかって上京して来た、その妻も……。
華やかな大都会の死角に仕掛けられた、巧妙な金儲けの罠。
闇の手に翻弄される男たちを追う十津川警部の怒りが爆発、相棒の亀井と必死の捜査がはじまる。
なあに、明治維新なんてえものはね、つまり薩長たち雄藩と徳川との争いさ。
いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。
つまりは日本国民がえらいのだよ──いたずら好きの腕白小僧が、父の意に反しひたすら剣術の稽古にあけ暮れて十年。
折しも幕末の動乱期、永倉新八は剣道の快感に没入した青春の血汐をそのまま新選組に投じた。
女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された新八の、維新後におよぶ生涯を、さわやかに描ききった長篇。
サラリーマンは義妹の媚態を妄想し、固執する。
母親は家計の足しに携帯電話を使って体を売る。
初老の男たち相手にコスプレで荒稼ぎする女子大生は就職戦線で苦戦中。
SMクラブに没頭し、女とプレイするための資金づくりにフリーターの男が選んだ強盗先は──。
世間の雑踏にまぎれる平凡な者たちを陥れる些細なきっかけと苦悩。
日常のほんの少し先にある「異界」にはまり、超絶の性に捕らわれた人間の背徳を残酷なまでに描ききった異色作品集。
ビジネスマン諸氏、たとえひとりでも部下を持つのならば本書は精神、実用の両面から特効薬となるであろう。
質のたかい組織がもつ普遍の法則がここにある。
政治家も官僚も経営者も、誰ひとりとして結果の責任をとらず、問題を先送りしつづけてきた姿が世紀末ニッポンのありようだ。
人が組織を管理運営するということは如何なることなのか、そして部下を持つということは……。
『海軍次室士官心得』『部下から見た監督者論』をもとに、危機管理問題の第一人者が語る管理職の心構えとは。
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